露首相、近く北方領土訪問か プーチン氏が「指示」

6月30日、国民とのテレビ対話で質問に答えるロシアのプーチン大統領(タス=共同)
6月30日、国民とのテレビ対話で質問に答えるロシアのプーチン大統領(タス=共同)

【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は23日、ミシュスチン首相が近く極東地域を視察すると明らかにした上で、視察時には北方領土に特別な注意を向けるよう求めた。北方領土の視察を実質的に指示した形。両氏が参加した国家安全保障会議の内容を露大統領府が発表した。

ミシュスチン氏が北方領土を訪問すれば、首相としては2019年8月のメドベージェフ前首相の択捉島訪問以来、2年ぶりとなる。日本は露高官の北方領土訪問に抗議している。

プーチン氏はミシュスチン氏に「あなたには現地で住宅や医療の視察など多くの予定がある。だが、クリール諸島(千島列島と北方領土の露側呼称)の状況に特別な注意を向けてほしい」と述べた。

プーチン氏はまた、日露が検討している北方領土での共同経済活動をめぐり、同氏に対してミシュスチン氏が「とても良い提案」をしたと指摘。「経済活動の参加者の興味を引く、絶対的にユニークで前例のない性質のものだ」とも評価した。プーチン氏はミシュスチン氏の視察結果を受けて提案の具体化作業を行うとし、「絶対に実現させよう」と述べた。