茂木敏充外相は23日、東京五輪の開幕に合わせて来日した海外要人と外務省で相次いで会談した。茂木氏は世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長との会談では、新型コロナウイルス起源解明のための調査に関し、徹底した調査が重要だと指摘した。中国政府はWHOの追加調査を拒否する意向を表明している。
テドロス氏は会談で、新型コロナの犠牲になった人のためにも起源を理解する必要があると述べた。茂木氏は台湾のWHO総会へのオブザーバー参加を念頭に、国際保健課題の対応では地理的空白を生じさせるべきではないとも伝えた。
茂木氏はグランディ国連難民高等弁務官、オスマニ・コソボ大統領とも会談した。
一方、茂木氏は23日、米国のブリンケン国務長官と電話会談し、ブリンケン氏から東京五輪の成功を願っているとの発言があった。