ジル米大統領夫人が日本到着 ファーストレディ外交の初舞台

東京五輪の開会式に出席するため、専用機で到着し、手を振るジル・バイデン米大統領夫人=22日午後3時26分、東京・米軍横田基地(代表撮影)
東京五輪の開会式に出席するため、専用機で到着し、手を振るジル・バイデン米大統領夫人=22日午後3時26分、東京・米軍横田基地(代表撮影)

【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領のジル夫人が22日、東京五輪の開会式に出席するため東京の在日米軍横田基地に到着した。ジル氏が大統領夫人として単独で外遊するのは初めて。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下での開会式にバイデン氏の名代として出ることを決め、米国として五輪開催を支持する立場を打ち出した。

バイデン氏は東京五輪に関し、ジル氏を開会式に派遣することで、インド太平洋地域で最も緊密な同盟関係にある日本を支える立場を示し、中国の脅威をにらんで日米同盟の深化につなげたい思惑がある。

サキ大統領報道官は20日の記者会見で、ジル氏が出席する理由について「大統領とファーストレディーは、米代表団が最も職位の高い人物によって率いられるのが重要だと考えた」と説明した。

バイデン氏は78歳と高齢で、新型コロナの感染予防がホワイトハウスとしての至上課題であるため、ジル氏が代わりに出席する運びとなった。とはいえジル氏も70歳。ホワイトハウスは「万全の感染対策で臨む」と強調した。

ジル氏は教育学の博士号を持ち、大統領夫人である現在もコミュニティー・カレッジ(日本の短大および専門学校に相当)で教壇に立つという異色の存在。「ファーストレディー外交」のデビューとなる今回の訪日は日米で注目を集めそうだ。

日本政府としてもジル氏を大統領本人並みの厚遇で迎える。横田基地では茂木敏充外相の出迎えを受け、その夜は赤坂の迎賓館で菅義偉首相夫妻と夕食。23日は開会式に先立ち、迎賓館で菅首相と「会談」するほか、皇居で天皇陛下と面会する予定。