東京五輪、記録的に「暑い」大会か 熱中症に厳重警戒

厳しい暑さの中、聖火台が設置された「夢の大橋」を歩く人たち=22日午後4時30分、東京都江東区(沢野貴信撮影)
厳しい暑さの中、聖火台が設置された「夢の大橋」を歩く人たち=22日午後4時30分、東京都江東区(沢野貴信撮影)

23日開幕の東京五輪は、過去の夏季五輪と比べても記録的に「暑い」大会となる恐れがある。東京都心の最高気温は22日まで5日連続で33度超え。大会期間中は高温多湿の天候が続くとみられ、熱中症への最大限の警戒が求められる。

1984年ロサンゼルス大会以降の五輪で、東京が大会期間中の平均最高気温が最も高く、湿度も最も高い―。米CNN放送は17日の電子版で、今大会が「ここ数十年で最も暑い五輪」になり得ると紹介した。

東京都心はこの時期、最高気温の平年値が31度前後。19日には気象庁などが今年初の「熱中症警戒アラート」を出し、今年最高の34・7度を記録した。23日の最高気温も33度と予想され、今後約1カ月の気温は平年より高くなる見込み。

ロス五輪以降の開催都市ではいずれも当時の8月の平均最高気温で、2004年アテネが31・8度、08年北京が30・6度。東京は平年値でも両都市に匹敵する。体感的な「暑さ」に直結する湿度も危険要素で、東京では梅雨明け後も70%台の高水準が続く。熱中症警戒アラートの発表時、運動を原則中止や延期とする指針も示されている。

組織委員会は気象庁と連携し、全会場の気温、暑さ指数などの予報を作成、競技と会場の責任者らに伝える。屋外競技では状況次第で競技の中断、日程変更なども視野に入る。選手に加え、屋外で長時間活動するスタッフの健康管理も課題で、冷却剤や塩分補給タブレットなどを提供する。

スポーツと熱中症に詳しい横浜国立大の田中英登(ひでと)教授は「高温多湿の状況が続けば、熱中症警戒アラートが出なくても、選手には危険な環境になり得る」と指摘。ボランティアにも「最低1時間ごとに休憩をとり、水分補給や体を冷やすことが不可欠だ」と求めた。

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