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正論

五輪、時勢達観の精神発揮せよ 拓殖大学顧問・渡辺利夫

渡辺利夫氏
渡辺利夫氏

昭和30年代、私の大学時代、街には貧困が溢(あふ)れていた。しかし、うらぶれてはいなかった。努めれば貧困から脱出できるという光明が灯(とも)されていた。

甲府のわが家に帰省すれば、電気洗濯機が、次の年にはテレビが、その次の年には電気冷蔵庫が備え付けられていた。竃(かまど)の煤(すす)で黒光りするお勝手に真っ白い冷蔵庫が構えていかにも不釣り合いなたたずまいが懐かしい。高度経済成長という表現には確かな臨場感があった。世の中は前方へと着実に進んでいた。

≪昭和30年代を振り返る≫

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