多くのコントや舞台作品 解任の小林賢太郎さん

パラリンピック開閉会式の記者会見で小林賢太郎氏を紹介する佐々木宏氏(右)=2019年12月、東京都中央区
パラリンピック開閉会式の記者会見で小林賢太郎氏を紹介する佐々木宏氏(右)=2019年12月、東京都中央区

東京五輪の開会式・閉会式でショーディレクターを務める予定だった小林賢太郎さん(48)の解任が22日、発表された。小林さんはパフォーマーやコメディアンとして地歩を固め、舞台や映像作品の脚本や演出、小説や絵本の執筆など幅広い分野で活躍してきた。

平成8年にお笑いコンビ「ラーメンズ」を結成。劇場での活動に力を入れ、独特の感性から繰り出される〝笑い〟を持ち味に、才能を知られるようになった。

14年に演劇プロジェクト「K.K.P」を始動し、自身が脚本・演出を手掛ける演劇作品「ノケモノノケモノ」「振り子とチーズケーキ」などを発表。17年には「Potsunen(ポツネン)」としてソロデビュー。パントマイムやマジック、映像などを使ったステージで海外ツアーも行った。

また、21年から31年までほぼ毎年1回、NHK・BSプレミアムで、新作コントやインタビュー、制作過程などをまとめたコント番組「小林賢太郎テレビ1~10」を放送していた。

昨年11月に芸能活動を引退することを発表。ラーメンズも事実上の解散とみなされた。この際、小林さんは足が悪いことを引退理由に挙げていた。

平成10年に発売されたビデオに収録されたラーメンズのコントの中に、小林さんが、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をパロディーにしたとみられるものがあり、米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は21日付で、「反ユダヤ主義の発言」として非難する声明を発表。動画の中で小林さんは、人の形に切った紙が数多くあることを説明するのに「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」とやゆしていた。

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