米、独露間ガス・パイプラインを容認 対露制裁を条件に

【ワシントン=黒瀬悦成】米国とドイツは21日、ロシアとドイツを海底で結ぶ天然ガス・パイプライン「ノルドストリーム2」の建設計画をめぐる合意を発表した。米独両政府の共同声明では、ロシアが天然ガスなどのエネルギーを、敵対関係にあるウクライナなど他国を揺さぶる「武器」として使用した場合、ドイツが独自の制裁措置をとるほか、欧州連合(EU)にも制裁を働きかけることを明記した。

米国はこれまで、ノルドストリーム2が完成すれば、これまでロシアからのパイプラインの通過料収入を得ていたウクライナが打撃を受けるとして計画に反対してきたが、ドイツが対露制裁に応じる立場を示したことで建設の容認を決めた。パイプラインは既に98%が完成している。

米独は共同声明で、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合やウクライナ東部への軍事介入を念頭に「ロシアによる悪意のある行動の責任を追及する決意を共有している」と指摘し、「ウクライナの主権に対する米独の支持は揺るがない」と表明した。