浪速風

豊かな未来につながる祭典に

ソフトボール日本代表戦を前に、整列する日本の選手たち=21日午前、福島県営あづま球場(松永渉平撮影)
ソフトボール日本代表戦を前に、整列する日本の選手たち=21日午前、福島県営あづま球場(松永渉平撮影)

東京五輪が始まる。が、お祭り前のわくわくするような気分ばかりではなく、不安も色濃く漂う。大変な時代に生きているのだなあ、と改めて思う。1964年開催の前回は、日本があらゆる面で変化し成長した時代の象徴として社会の記憶に刻まれた。将来、2021年も歴史的な節目の年だったとみなされるのかもしれない

▶何かと込み入ったご時世だ。不気味なウイルスが徘(はい)徊(かい)し、気候変動問題はいよいよ切羽詰まってきた。ITで世界中の人々はつながったのだが、かえって分断が深まった所もある。より正しくあろうとの意識が強まった半面、袋叩きの「炎上」は頻発するようになった

▶高度成長期の入り口で開催された前回東京五輪を経て、日本社会は問題を抱えつつも、今日よりも豊かな明日をつくるのだ、と前進してきた。今回はどうだろう。問題はあったけどやり切った、残る難題も逃げずに片付けよう、と奮起させてくれる祭典になってほしい。