中国主導の秩序「許さない決意を」 日本のシンクタンクが緊急提言

21日、日本国際フォーラムの緊急提言に関し、オンライン記者会見で説明する日米の有識者4人(同フォーラム提供)
21日、日本国際フォーラムの緊急提言に関し、オンライン記者会見で説明する日米の有識者4人(同フォーラム提供)

有識者でつくる民間シンクタンク「日本国際フォーラム」(渡辺まゆ理事長)は21日、「日米の対中戦略の基本原則」と題する緊急提言を発表した。日米が掲げる自由で開かれた国際秩序が挑戦を受けているとして、「中国主導の国際秩序を許容しないとの決意を持つべきだ」と訴えた。

米政策研究機関「カーネギー国際平和財団」と共同で、日米の専門家が議論して作成。先進7カ国首脳会議(G7サミット)や日米首脳会談を通じ、日米が対中戦略で一定の合意を得たタイミングで発表した。

提言は、日米に対中国をめぐる政策のずれが生じる可能性に言及。「連携を密にして他のインド太平洋諸国と協力し、自由で民主的な国際秩序の魅力を世界に広め、中国との競争に打ち勝つべきだ」などとした。

また、新型コロナウイルス禍でも中国の勢いは弱まっていないとして、「日米は厳しい予算の中でも十分な資源を投じ、中国が提供できる技術や資金を上回るさまざまな機会を世界に示すべきだ」と主張した。

この日、提言をまとめた日米4人の有識者がオンラインで記者会見。細谷雄一慶応大教授は「中国の制度に従わないといけない時代が来るかもしれない危機感からの提言。日米の政権が交代しても持続する指針になれば」と話した。

提言は今後精査した上で来年にも日米両政府に提案するという。(桑村 朋)