立憲民主党政調会長代行の川内博史衆院議員が21日、自身のツイッターに天皇陛下が臨席される東京五輪の開会式に関し「陛下が開会式で『大会の中止』を宣言されるしか、最早止める手立ては無い」と投稿した。投稿はその後、削除された。
加藤勝信官房長官は21日の記者会見で、川内氏の投稿について問われ「国会議員の個々の発言について、政府としてのコメントはこれまでも差し控えている」と述べた。
「五輪中止」は一定の政治決断を伴うことになるが、憲法4条は天皇について「国政に関する権能を有しない」としている。立民は東京五輪の中止や延期を主張している。
川内氏は投稿を削除した後、ツイッターで「このまま五輪に入ることは、国民にとっても世界中から集まる選手·役員等関係者にとっても感染が拡大し混乱を引き起こすだけであると、皆分かっているだろう。総理も内心では心配なはずだ。しかし、誰も止められない。この状況は異常な状況なのだ、ということを言いたかったのです」と釈明した。