バイデン米大統領は19日の演説で、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長と最近会談したことを明らかにした。米国でのインフレの加速をめぐり、バイデン氏は「力強く持続的な経済回復を支えるため、必要なあらゆる措置を講じるべきだ」と伝えたという。
バイデン氏はこの日の演説でも、最近の物価上昇は新型コロナウイルス禍からの経済再開に伴う「一時的なもの」との見解を繰り返した。ただ、インフレはFRBが当初予想したよりも長引いており、米政権が警戒感を高めていることが浮き彫りとなった。
バイデン氏は、自身が掲げるインフラ投資計画などを実現することが物価の安定につながると主張。巨額の財政出動への理解を求めた。(共同)