黒い雨訴訟判決の手帳交付「重く受け止め」 田村厚労相

田村憲久厚労相(春名中撮影)
田村憲久厚労相(春名中撮影)

広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡る訴訟で、一審に続き原告全員に被爆者健康手帳を交付するよう命じた14日の広島高裁判決を受け、田村憲久厚生労働相は20日の閣議後記者会見で「(放射線に関する)他のいろいろな事象に影響する内容とすれば、われわれとしては容認しづらい面がある」と述べた。

原告全員への手帳交付については「重く受け止めている」などと繰り返し、援護対象区域の拡大に一定の含みを持たせた。一方、判決の認定には懸念があるとして上告の可否を慎重に判断する姿勢を示した。

判決は、黒い雨に直接打たれた場合だけでなく空気中の放射性微粒子を吸い込んだことなどによる内部被ばくで健康被害の可能性があれば被爆者と認めるべきだとしている。田村氏は判決が影響する範囲について関係省庁と分析を進めているという。

会員限定記事会員サービス詳細