紀南一周自転車ツアー 「クマイチ」実現へ協議会設立 - 産経ニュース

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紀南一周自転車ツアー 「クマイチ」実現へ協議会設立

「クマイチ」ツアー実現に向けた意欲を示す協議会事務局の瀬戸陽子さん=和歌山県上富田町の「クミッチ」
「クマイチ」ツアー実現に向けた意欲を示す協議会事務局の瀬戸陽子さん=和歌山県上富田町の「クミッチ」

紀南一周約240キロを走る「クマイチ」のサイクリングツアー開催を目指し、和歌山県のすさみ、上富田、古座川、白浜の4町と南紀白浜空港(白浜町)を運営する南紀白浜エアポートの実務担当者が「紀南エリアサイクルツーリズム協議会」を結成した。事務局によると、来年3月までに、コースを試走するモニターツアーを実施し、課題や問題点を探るという。

白浜町を除く3町と南紀白浜エアポートは昨年11月、レンタサイクルを活用した観光で盛り上げようと、連携協力の協定を締結。今年5月には白浜町も加わった。上富田町を出発して紀伊半島を反時計回りに走り、田辺市の山間部を通って戻る紀南(熊野)一周の「クマイチ」ツアーを目指しており、今月1日に実務担当者による協議会が発足。県西牟婁振興局と県東牟婁振興局の職員2人もオブザーバーとして参加した。

各自治体などでは、急な坂でも比較的走りやすい電動アシスト付きマウンテンバイク(Eバイク)をレンタルできる拠点を整備。上富田町では、昨年7月に一般社団法人「紀州くちくまの未来創造機構」が設立した、Eバイクをレンタルできる「KMICH(クミッチ)」が拠点で、今回立ち上がった協議会でも、機構のクミッチ担当の瀬戸陽子さん(52)が事務局を務めている。

瀬戸さんによると、コロナ禍もあるため各担当者が随時、オンライン会議で意見交換していくという。今年度は来年3月までにクマイチのモニターツアーを開催するほか、Eバイクを統一した運用にし、衛星利用測位システム(GPS)を設置して位置を把握。共同利用することで自転車を自由に乗り降りできるシステムにする。

近畿の自転車コースとしては、琵琶湖一周の「ビワイチ」や淡路島一周の「アワイチ」が知られているが、「クマイチ」をこれらに負けないコースにしていくのが目標という。

瀬戸さんは「『クマイチ』ツアー実現のためには広域的な連携が必須で、協議会が設立されたことは大きな前進」と話している。(張英壽)