東京五輪のバドミントンは24日から武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市)で1次リーグが始まる。全5種目で日本選手が世界ランキング5位以内に入っており、全種目でのメダル獲得が期待される。メダルラッシュに向け、日本選手のカギとなる対戦を2017年スーパーシリーズファイナル女子ダブルス優勝の米元小春さん(30)に聞いた。(運動部 久保まりな)
準決勝で粘れるか
男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)は、同38位の韓国選手、同88位の米国選手とのA組に入った。桃田の初戦は25日午後6時から、米国選手との対戦になった。準決勝までは順当に勝ち進むとみられる。
準決勝の相手は、世界ランキング2位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)、同7位のジョナタン・クリスティ(インドネシア)、けがから復帰した同11位の石宇奇(中国)の誰が来てもおかしくない。
米元さんは準決勝がひとつの山場と指摘し、「(桃田は)最近はこの3選手に敗戦していない。粘り強く我慢できれば勝てると思う」と期待を込める。
決勝トーナメントで中国・韓国と対戦
女子ダブルスは、同1位の福島由紀、広田彩花(さやか)組(丸杉Bluvic)と同2位の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)がそれぞれA組とB組に入った。A組には同6位のインドネシアペアが入り、米元さんは「予選から粘り強いペアと戦えるのはプラスになる」とした。強豪の中国や韓国のペアとは、決勝トーナメントで当たる。
五輪は日程が長く、女子ダブルスは、他の国際大会と異なり、準々決勝から決勝まで中1日ずつ空くスケジュールとなっている。米元さんは「試合がない調整日の準備の仕方が大事」と指摘。ライバル国も体力を回復してくることを想定し、心身ともに備えることが必要だという。
日本人対決は決勝
女子シングルスは、前回16年リオデジャネイロ五輪を制したカロリナ・マリン(スペイン)がけがで欠場する。リオ五輪銅メダルの奥原希望(太陽ホールディングス)と山口茜(再春館製薬所)の日本人対決が実現するとすれば、決勝となる。