兵庫県知事に斎藤氏 自民、維新推薦 20年ぶりの新人

兵庫県知事選で当選が確実になり、支持者と喜ぶ斎藤元彦氏(右から2人目)=18日午後8時9分、神戸市中央区(彦野公太朗撮影)
兵庫県知事選で当選が確実になり、支持者と喜ぶ斎藤元彦氏(右から2人目)=18日午後8時9分、神戸市中央区(彦野公太朗撮影)

任期満了に伴う兵庫県知事選が18日行われ、元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)=自民、日本維新の会推薦=の初当選が確実となった。元同県副知事の金沢和夫氏(65)ら4候補は届かなかった。同県では最長の5期を務めた井戸敏三知事(75)は任期の31日で退任、20年ぶりに県政トップが交代する。

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知事選をめぐっては、自民党の一部県議が党方針に反発して金沢氏の支援に回り、異例の保守分裂選挙となっていた。斎藤氏と金沢氏の事実上の一騎打ちとなる中、斎藤氏のもとには自民の現役閣僚らが多数応援に駆けつけ、県選出国会議員らを軸に組織戦を展開、手堅く票をまとめた。

初参戦となった維新も、松井一郎代表や副代表の吉村洋文・大阪府知事が来県して大阪と兵庫との連携をアピール。斎藤氏は「県政の刷新」を掲げ、維新人気の高い阪神間を中心に幅広い層から支持を得た。

一方の金沢氏は、現職の井戸氏や自民の一部県議、立憲民主や国民民主の両党から支援を受けつつ、政党色に染まらない「県民党」をPRし、無党派層の取り込みを狙った。何度も応援に入った井戸氏は、大阪を地盤とする維新を意識し「大阪の発展のために兵庫が踏み台にされる」と訴えたが、支持を広げられなかった。


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