「いっぺんきりの いのちをともに」。骨髄バンクのドナー登録を推進する「滋賀骨髄献血の和を広げる会」のキャッチフレーズで、同会の神山清子(こうやま・きよこ)会長(84)の言葉だ。息子を白血病で亡くした神山さんは、滋賀を舞台にしたNHK連続テレビ小説「スカーレット」で女優の戸田恵梨香さんが演じた主人公の陶芸家のモデル。「日本骨髄バンク」設立にも尽力した。
そんなルーツのある滋賀で、ここ数年バンクの輪が急速に広がっている。
競泳の池江璃花子選手が白血病罹患(りかん)を公表した影響ももちろんあったが、最大の要因はシニア層の協力だった。