京アニ事件から2年 遠い真相解明 初公判決まらず(1/2ページ) - 産経ニュース

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京アニ事件から2年 遠い真相解明 初公判決まらず

更地となった京都アニメーション第1スタジオ跡地=14日、京都市
更地となった京都アニメーション第1スタジオ跡地=14日、京都市

36人が犠牲になった「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件は18日、発生から2年を迎える。事件後に解体され、更地となったスタジオ跡地では追悼式が営まれ、八田英明社長や遺族らが参列する。一方で、青葉真司被告(43)は昨年12月、殺人罪などで起訴されたが、公判日程は未定。公判が始まっても長期間にわたる可能性があり、殺人事件として平成以降で最悪の犠牲者を出した事件の真相解明には、時間を要するとみられる。

自らも全身に重度のやけどを負った青葉被告は、逮捕後の昨年6月に勾留理由開示の法廷で事件後初めて公の場に姿を見せた。皮膚移植などの高度治療を受け、ストレッチャーに乗せられて出廷する異例の措置が取られ、現在は医療設備の整った大阪拘置所(大阪市)に収容されている。

青葉真司被告(松浩不動産提供)
青葉真司被告(松浩不動産提供)

捜査関係者によると、青葉被告は「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と容疑を認める半面、動機については、京アニの作品を挙げながら、「小説を盗まれた」と逮捕前から一貫して供述。京アニ側は盗作の事実はないとし、一方的に恨みを募らせた末の犯行とみられる。

事件は、裁判員裁判で審理される。ただ、争点を絞り込む公判前整理手続きの期日も決まらず、裁判官と検察側、弁護側による協議が水面下で進んでいるとみられる。

公判では、刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となり、弁護側が新たな精神鑑定を請求した場合や、青葉被告の体調も公判の行方に影響を与える可能性がある。

京アニはファンらに対し、18日の追悼式会場周辺への訪問を自粛するよう呼びかけている。