バッハIOC会長「世界の選手応援して」 韓国の横断幕「対立生むメッセージあってはならない」

東京五輪のメインプレスセンターで記者会見するIOCのバッハ会長=17日午後、東京都江東区
東京五輪のメインプレスセンターで記者会見するIOCのバッハ会長=17日午後、東京都江東区

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が17日、今回の来日後初めての記者会見を行った。バッハ氏は、緊急事態宣言下での東京五輪開催について、「世界の選手を応援してください。日本の人々と同じように選手も新型コロナウイルス禍を経験し多くの困難を乗り越えてきた。日本の方々は大会が始まれば歓迎してくれると思う」と述べた。

同時に万全の感染防止対策をとっているとし、「大会参加者や日本国民にリスクを与えない」と明言した。

また、選手村の韓国代表団の宿舎に15日に掲示された横断幕が、政治的宣言を禁止した五輪憲章に違反するとして撤去されたことには「選手村で対立を生むようなメッセージはあってはならないと定められている」と発言。横断幕は「IOCの申し入れによって撤去された」と説明し、韓国側からIOCに対して撤去の報告があったことを明らかにした。

18日には迎賓館でバッハ氏らIOC関係者らを招いた歓迎会が行われる。コロナ対策と相反するのではないかと疑問の声があがっていることには「われわれはゲストでしかない」と切り返した。

新型コロナの感染状況が改善した場合に観客を入れる可能性があるかどうかを問われると、「コメントを控えさせていただきたい」と回答。一方で状況が変われば、5者協議を開いて議論が行われるとの見通しを示した。

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