朝晴れエッセー

俺の娘はエッセイスト・7月17日

前に、祖母についてのエッセーを「朝晴れエッセー」に掲載していただいたときのことです。掲載の連絡を受け、まず母に報告しました。

「私の書いたエッセー載せてもらえるんだって!」「噓お!」。驚きのあまり洗面所で叫ぶ母。

そのあと2人で洗濯物を干しながら、父には当日載っていることに気付くまで内緒にしようと約束し、毎日ほんのり笑みを浮かべながら過ごしました。

掲載当日は私のほうが家を出る時間が早かったので、父の反応は見ることはできませんでした。どんな反応をしたのかなあと、父の姿を思い浮かべながら長い長い学校での時間を過ごして帰宅すると、リビングにいた母が一言。

「お父さん、気付かなかった…『産経抄』は読んでいたのに…」

気付かなかった…⁉ あれだけ毎日、新聞を読む父が。新聞の大事な文章にはペンで線を引く父が。

見てわかる通り、「朝晴れエッセー」のすぐ左側に「産経抄」があり、私の名前が産経抄のほぼ隣に書いてあるのに! 住所まで書いてあるのに!

父が帰宅してから話を聞くと、まったく気が付かず、通勤中の電車で母から連絡を受けて初めて知ったとのこと。

でも「俺の娘はエッセイストだ!」と言って私をひとしきり褒め、会社の同僚の方々に自慢したそうです。家族の誰よりも喜ぶ父をうれしく思いました。

次、もしまた私が書いたエッセーが載ったら、今度は気付いてくれるでしょうか…。

松本理佳 17 東京都新宿区