APEC首脳会議でワクチン供給を協議 - 産経ニュース

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APEC首脳会議でワクチン供給を協議

オンライン形式で開かれたAPECの非公式首脳会議に臨む菅首相=16日夜、首相官邸(内閣広報室提供)
オンライン形式で開かれたAPECの非公式首脳会議に臨む菅首相=16日夜、首相官邸(内閣広報室提供)

日本や米国、中国など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)は16日夜、オンライン形式で非公式首脳会議を開いた。新型コロナウイルス対策が議題となり、域内での安定したワクチン供給の実現や、コロナ禍で落ち込んだ世界経済の回復に向けた対策が議論された。

非公式首脳会議は今年の議長国、ニュージーランドのアーダン首相の呼び掛けで開催が決まった。APEC域内ではコロナ禍で経済が打撃を受ける中、タイやインドネシアなどで感染力が強いインド型変異株(デルタ株)が急拡大。感染拡大阻止の切り札として、ワクチンの安定供給が重要性を増している。

日本からは菅義偉(すが・よしひで)首相が参加、東京五輪・パラリンピックについて、万全の感染対策を講じ、安全・安心な形で実施する決意を表明。世界経済の回復に向けて、自由で公正な経済圏の拡大も訴える。

会議にはバイデン米大統領と中国の習近平国家主席も出席。新興国などに対して「ワクチン外交」を進めて影響力拡大を図る中国と、ワクチン供与を通じてアジア太平洋地域への関与強化を狙う米国が対峙(たいじ)する形に。バイデン政権発足後、両氏の対面形式での会談は実現していない。

バイデン氏は会議に先立ち、アーダン氏と電話で会談。新型コロナの感染拡大阻止に向けた取り組みなどで緊密に連携を取る方針を確認した。(田村龍彦、シンガポール 森浩、北京 三塚聖平)