東京地検検事正に久木元氏就任 「IT時代の課題、適切に」

記者会見する東京地検の久木元伸・新検事正=16日午後、東京・霞が関(石原颯撮影)
記者会見する東京地検の久木元伸・新検事正=16日午後、東京・霞が関(石原颯撮影)

東京地検の検事正に16日付で就任した久木元(くきもと)伸氏(59)が同日、記者会見し、「ITやグローバル化などの新しい時代の波の中で検察はさらに多くの課題に直面することになると思うが、これらに適切に取り組んでいく」と語った。

検察には「正義を守るという熱い心と、法と証拠を見つめる冷静な目」などが求められているとして、基本に忠実な捜査・公判を遂行することを強調。また、サイバー犯罪については「あらゆる検事が一定の知識を身に着けなければいけない」とし、専門性の強化だけでなく全体の底上げにも取り組む考えを示した。

東京大卒業後、平成元年に任官。法務省刑事課長や東京高検次席検事などを歴任した。7年の地下鉄サリン事件では、主任検事の補佐として前線で捜査に当たり、30年11月に東京地検特捜部が逮捕した日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告=会社法違反罪などで起訴=の事件では、次席検事として関わった。

ゴーン被告の逮捕当時は〝人質司法〟などと海外から批判も出たが、「検察官が確信を持って起訴しているから有罪率が高い。わが国として正しい発信をしていくことが必要だ」と述べた。(石原颯)

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