五輪パラ警備、無観客でも史上最大規模約6万人 サイバー攻撃の懸念も

東京五輪の開幕まであと1週間。警察庁は16日、五輪開幕からパラリンピック閉幕までの期間中、全国で過去最大規模となる約5万9900人の警察官が警備に当たると明らかにした。新型コロナウイルスの影響で無観客となったが、競技会場などの警備を行う民間警備員は1日最大1万8100人で、こちらも過去最大規模。酷暑の中、感染防止にも気を配りながら1カ月以上にわたる前代未聞の警備が始まる。

無観客開催の余波

9都道県42会場で行われる東京五輪。大会のメインとなる東京では、すでに全国から派遣された警察官が街頭に立っている。12日から都内に緊急事態宣言が再発令されたことに加え、静岡県熱海市で発生した土砂災害などを考慮、当初より人員は削減されたが、それでも派遣組の約1万1600人を含む約3万6500人が首都を守る。

開幕まで1週間。警察官らによる警備が行われている国立競技場周辺=16日午後、東京都新宿区(鴨川一也撮影)
開幕まで1週間。警察官らによる警備が行われている国立競技場周辺=16日午後、東京都新宿区(鴨川一也撮影)

テロの標的として最も懸念されていたのは、観客で混雑する最寄り駅と競技会場を結ぶ区間「ラストマイル」と、競技会場外で大会を楽しむことができる「ライブサイト」やパブリックビューイング(PV)だった。いずれも人が密集することから、被害が大きくなる恐れがあったが、都内の競技会場は無観客となり、ライブサイトやPVは全て中止となった。

とはいえ、競技会場が分散し、警備対象が広範囲に及ぶため、「無観客でも大会が開催される以上、警備体制は大きく変わらない」(警察幹部)。逆に、コロナ禍での生活不安や、五輪を反対する声の高まりなどによる影響が懸念されている。

民間やAIの活用

警察官以外の警備で重要な役割を担うのは民間警備員とAI(人工知能)だ。

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