皇室ウイークリー

(701)改修工事完了の皇居・御所を公開 秋篠宮ご一家、被災者気遣われる

信任状捧呈式に臨むため、皇居に入られる天皇陛下=14日午前10時12分、皇居・半蔵門(寺河内美奈撮影)
信任状捧呈式に臨むため、皇居に入られる天皇陛下=14日午前10時12分、皇居・半蔵門(寺河内美奈撮影)

天皇陛下は14日、皇居・宮殿で、ラオスとチリの新任駐日大使の信任状捧呈式に臨まれた。15日は、北マケドニアとカザフスタンの新任駐日大使から信任状の捧呈を受けられた。

代替わりに伴い、上皇ご夫妻のお住まいから、天皇ご一家のお住まいとして改修された皇居・旧吹上仙洞(せんとう)御所の内部が14日、関係者に公開された。東京五輪・パラリンピック終了後の9月にも、ご一家が現在の赤坂御所(東京都港区)から移り住まれる。

建物は鉄筋コンクリート造地下1階、地上2階建て、延べ面積約5290平方メートル。工事は新型コロナウイルス禍で遅れていたが、約1年かけて老朽化した設備や配管の交換などの改修が行われ、6月末に完了した。費用は約8億7千万円。

御所内はご一家の私室部分、賓客と対面する広間や応接室などがある接遇部分、側近が控える事務部分に区分され、緑豊かな中庭を囲うように配置されている。この日公開されたのは接遇部分で、宮内庁によると、内装はほとんど修復の必要がなく、一部の部屋のみ壁紙を張り替えた。従来の建物をできる限りそのまま活用するため、増改築も行わなかったという。

改修を終え公開された皇居・旧吹上仙洞御所の御進講室・応接室。新年の天皇ご一家が集合写真を撮影される際にも使用される=14日午後、皇居
改修を終え公開された皇居・旧吹上仙洞御所の御進講室・応接室。新年の天皇ご一家が集合写真を撮影される際にも使用される=14日午後、皇居

旧吹上仙洞御所には、上皇ご夫妻が昨年3月に転居するまで、約26年間住まわれた。陛下は現在、赤坂御所から皇居に通い、宮殿での行事や宮中祭祀(さいし)に臨まれている。

引っ越し作業は9月初旬~中旬に行われ、天皇ご一家は期間中、御用邸などに滞在されるとみられる。ご一家が皇居に移られた後、現在の赤坂御所はバリアフリー化などの改修工事を行い、上皇ご夫妻が住まわれる。

宮内庁は9日、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さま、次女の佳子さまが、静岡県熱海市伊豆山(いずさん)で3日に発生した土石流災害により、犠牲者や安否不明者、住居を失った人が多く出ていることに心を痛められていると明らかにした。4方は新型コロナの感染拡大が続く中で、被災者の心身の健康を心配し、住居やライフラインの速やかな復旧を願われているという。

熱海市の土石流災害をめぐっては、天皇、皇后両陛下が側近を通じ、川勝平太知事に対し、犠牲者を悼むとともに、被災者への見舞いと災害対策従事者へのねぎらいの気持ちを伝えられている。