最高裁判事に渡辺恵理子氏就任「若い世代の礎に」 - 産経ニュース

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最高裁判事に渡辺恵理子氏就任「若い世代の礎に」

最高裁判事に就任し記者会見する渡辺恵理子氏=16日午後、最高裁(代表撮影)
最高裁判事に就任し記者会見する渡辺恵理子氏=16日午後、最高裁(代表撮影)

弁護士出身の渡辺恵理子氏(62)が16日、最高裁判事に就任した。独占禁止法分野が専門で、史上8人目の女性判事。「女性の法律家の一人として、若い世代の礎になりたい」と、記者会見で意気込みを語った。

福島県出身。普通の会社員の家庭で育ったが、「手に職を持ちたい」と東北大に進学、法律を学んだ。父親が病気になったこともあり司法試験を受けるかどうか悩んだが、周囲の後押しもあり法曹の世界へ。昭和63年に弁護士登録した。

海外当局も絡む独禁法案件のスペシャリストとして、国際カルテル事件などの複雑な案件を数多く担当。米国のロースクールでも学び、日本とは文化や法制度が異なる海外との違いを肌で感じた。

公正取引委員会での勤務経験を持ち、慶応大法科大学院教授、NHK経営委員会の委員を務めるなど、弁護士の枠に収まらない多彩な経歴を持つ。「色々な立場、色々な考え方があることを学んだ」

最高裁の役割を「法の番人として公平・妥当な判断を下すこと」とし「その判断が先例としてどのように使われるのかを想定し、法が正しく機能するよう最善の努力をしていくことが役割」と力を込めた。

定年退官した前任の宮崎裕子氏、第2小法廷の岡村和美氏に続き、職務では旧姓を使用する。「女性の法律家が増えることは、今後の日本にとって大変重要。若い世代の礎、ささやかな一石になることができればうれしい」と語った。

16日には、定年退官した小池裕氏の後任として、前大阪高裁長官の安浪亮介氏(64)も、最高裁判事に就任した。