都造営の拠点施設か 長岡京で大路側溝とともに出土 - 産経ニュース

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都造営の拠点施設か 長岡京で大路側溝とともに出土

出土した大型建物跡。道路設置にかかわった施設の可能性がある=京都府長岡京市
出土した大型建物跡。道路設置にかかわった施設の可能性がある=京都府長岡京市

桓武天皇が都を置いた長岡京(784~94年)の西一坊大路跡沿い(京都府長岡京市神足2)から大規模施設跡が出土したと、府埋蔵文化財調査研究センターが発表した。建物が大路より先に建てられていたこともわかり、センターは都の造営に関係する施設の可能性を指摘。その後は役所への転用も考えられ、「長岡京10年間の土地利用の変遷がわかる貴重な史料」と評価する。

道路拡幅に伴い調査した結果、西一坊大路(南北道)の東から、東西4・5メートル、南北12メートル以上の建物跡が出土。建物はさらに北に延びており、当時として最大級の可能性が高いという。建物の西側に庇(ひさし)の存在をうかがわせる柱列も出土。庇は施設の正面を示すため、出入口が西一坊大路側だったこともわかった。

当時は大路に出入口を設ける例はなく、建物が大路より先に建てられた可能性があり、センターは大路建設に関係した施設とみている。さらにその後、大型施設の庇のみをはずし、庇を支えた柱列に沿って南北へ延びる溝を設置した可能性もあるという。

調査地の東隣は都の商業拠点「西市(にしいち)」の想定地で、調査では役人が使うすずりの破片も出土しており、センターは「施設は西市の管理役所などに転用された可能性もある」とした。現地公開は17日午前10時~正午で、問い合わせは現場事務所(080・1402・3979)。