中国で「世界最大」の排出量取引スタート

オンラインで行われた二酸化炭素の排出量の取引=16日、中国湖北省武漢(共同)
オンラインで行われた二酸化炭素の排出量の取引=16日、中国湖北省武漢(共同)

【北京=三塚聖平】世界最大の温室効果ガス排出国である中国は16日、全国レベルで二酸化炭素(CO2)排出枠の取引を始めた。中国メディアによると、排出量の多い発電事業者2000社以上が参加、年間の排出量は計40億トンにのぼる。中国側は「世界最大の炭素市場」と強調している。

中国の習近平国家主席は昨年、CO2の排出量を2060年までに実質ゼロにすると表明した。気候変動問題での主導権を握る狙いがあるとみられ、中国国内では目標実現に向けた具体的な動きが積極化している。

具体的には、政府が企業ごとに排出可能な量の枠を割り当て、その枠を超過してCO2を排出した企業は取引所を通じて他社から排出枠を購入することになる。中国証券報(電子版)によると、16日には排出枠1トン当たり52・78元(約900円)で最初の取引が成立した。

発電事業者は、石炭を燃やすなどCO2の排出量が多い業種のため、取引開始に際して参加対象となった。中国は13年から北京や天津、上海など場所を限定して排出量取引を試験的に行ってきた。