菅義偉(すが・よしひで)首相は16日午前、首相官邸で開かれた東京五輪・パラリンピック大会推進本部の会合で「安全・安心な大会の実現に向け、最後まで緊張感をもって取り組んでいただくようお願いする」と関係閣僚に指示した。
首相は五輪開催に伴う新型コロナウイルスの水際対策の徹底も指示した。「海外から入国する選手や大会関係者の検査、行動管理を徹底して大会組織委員会や東京都と連携して万全の対応を行う」とした。テレワークの推進、交通規制による都内の交通量削減などにも取り組むよう求めた。
また、テロやサイバー攻撃を想定したセキュリティー対策に関しても「厳重な対応を行っている」と強調。その上で「会場周辺のドローンの飛行禁止、鉄道テロ対策、各事業者におけるサイバーセキュリティー対策を徹底する」と述べた。