黒い雨訴訟「上告断念を」 原告、広島市に申し入れ

広島市の原爆被害対策部の河野一二部長(手前)に申し入れ書を手渡す原告団長の高野正明さん=15日午前、広島市
広島市の原爆被害対策部の河野一二部長(手前)に申し入れ書を手渡す原告団長の高野正明さん=15日午前、広島市

原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びた原告全員を被爆者と認め、被爆者健康手帳の交付を命じた14日の広島高裁判決を受け、原告団と弁護団が15日、被告側の広島市に対し、上告を断念し速やかに手帳を交付するよう申し入れた。午後には広島県にも申し入れる。

原告団長の高野正明さん(83)が、市原爆被害対策部の河野一二部長に申し入れ書を手渡した。原告の高東征二さん(80)は「被爆地の市長の姿勢が問われている。内部被ばくの影響が不安な中、上告されるのは耐えられない」と訴えた。河野部長は「皆さんと向いている方向は一緒だ。声をしっかりと受け止める」と応じた。

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