世界文化賞受賞のボルタンスキー氏が死去

クリスチャン・ボルタンスキーさん(撮影・飯田英男)
クリスチャン・ボルタンスキーさん(撮影・飯田英男)

フランスを代表する現代アーティストで、2006年の第18回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したクリスチャン・ボルタンスキー氏が14日、がんのため、パリの病院で死去した。76歳だった。フランスメディアが伝えた。

1944年、パリ生まれ。独学で絵画を学び、68年に初の個展を開催した。転機になったのは、翌年発表した自伝。自身の幼少期が終息したことに気づき、「誰もが『死んだ子供』を内に抱えて生きている」という衝撃で、創作に駆り立てられたという。

死者の遺品をすべて集めた「目録」、肖像写真に電球の光を当てて祭壇を作った「モニュメント」シリーズなどがある。多彩な素材と手法を駆使することで、作品を観る者に、普遍的な「生と死」の感覚をよみがえらせる手法を得意とした。