自民党岸田派(宏池会)の会長を務める岸田文雄前政調会長は15日、同派所属で参院議員の林芳正元文部科学相が次期衆院選で山口3区から立候補すると正式表明したことについて「宏池会にとって大切な同志。日本の国、未来を考えても大切な人材。しっかりと応援したい」と語った。記者団のリモート取材に答えた。
山口3区をめぐっては自民現職で二階派(志帥会)の河村建夫元官房長官が立候補する意向だ。同派を率いる二階俊博幹事長は公認に関して「現職優先」を原則とする考えを示し、林氏がくら替え出馬をすれば処分する可能性に言及している。岸田氏は「全国でも調整を必要とする選挙区はたくさんある。さまざまな動きを見ながら柔軟に対応していかなければならない」と強調した。
林氏がくら替え出馬を決断したことについて岸田氏は「強い覚悟を持って選挙に臨む姿勢を感じる。政治家として大切な姿勢だ」と述べた。