立体、透明…進化中
一方、ジグソーパズルはその形態を進化させてきた。立体、ピースが透明、〝世界最小ピース〟と称したものなど、各社とも素材やピースに工夫を凝らし、最近では年間500を超える新商品を発売。こうして徐々に上向いてきた人気を一気に押し上げたのが、今回のコロナ禍だった。
これまで約30年間にわたり、ジグソーパズル普及のため活動してきた同会は、今年の売り上げアップに沸く。同会のテンヨーの営業一部、岡野英雄さんも「ジグソーパズルの魅力に気づく人が増えたようで大変うれしい」と喜ぶ。
実はほとんどのジグソーパズルは、製作の途中で紛失したピースを取り寄せることができる。パズルに同梱(どうこん)されたはがきを送れば、1つから無料でピースを送ってもらえる。岡野さんは「日本でジグソーパズルが製造されてから、ずっと続くサービス。パズルを愛する人たちのためのもの」と話す。
今回の受賞を機に、同会はジグソーパズルのさらなる普及を狙う。ビバリーの柴崎さんは、「やったことがない人もたくさんいる。ピースをはめていく快感と面白さをぜひ味わってほしい」と話している。