都の重症者 50代3割 6月以降急増

東京・渋谷のスクランブル交差点をマスク姿で行き交う人たち=14日午後
東京・渋谷のスクランブル交差点をマスク姿で行き交う人たち=14日午後

東京都内の新型コロナウイルス患者で、50代の重症者が6月下旬以降に増加し、全体の約3割を占め世代別で最多になっている。50代は入院者数の割合でも約2割と最多で、感染が急拡大した年明けの「第3波」や春の「第4波」にみられなかった傾向が生じている。都は「50代問題」と称し、基礎疾患を持つ人が多くなる50代にワクチン接種を優先的に進める方針だ。

東京都の公表データによると、第3波で重症者数が160人と最多だった1月中旬は70代が最多の約4割を占め、60代が約3割、50代は約1割。第4波のピーク(86人、5月中旬)では60、70代はそれぞれ約3割で、50代は約2割だった。

7月に入り、重症者は50~60人台で推移しているが、13日時点(58人)で最多は50代と70代の約3割(各17人)。50代が60代の約2割を上回っている。50代の重症者数は7日に今年最多の23人となって第4波を上回り、全体の4割弱に達した。

入院者数の世代別割合を週ごとでみても、50代は6月以降、最多の状況が続く。6月上旬に2割弱となって70代を上回り、7月上旬には2割を超えた。入院患者は若年、中年層で多く、50代以下で全体の約7割を占めている。

重症を含む50代患者の増加傾向について、小池百合子都知事は都への4回目の緊急事態宣言発令が決まった8日、「高齢者層から50代に移ってきている。フェーズが変わって50代が最も多く、まさに『50代問題』といっても過言ではない」と強調。50代への早期のワクチン接種方針を打ち出した。

小池氏は、50代の重症者の特徴として、男性▽心疾患、糖尿病といった基礎疾患▽メタボリック症候群-などを挙げ、喫煙歴があると重症化リスクが高いとも指摘した。