中国外務省によると、習近平国家主席は13日、トルコのエルドアン大統領と電話会談し、トルコとテロ対策を強化し、安全保障分野で協力したいと訴えた。米国が新疆ウイグル自治区を巡り中国批判を強める中、ウイグル族と民族的にも宗教的にも近いトルコと連携を深める狙いがありそうだ。
トルコ大統領府によると、エルドアン氏はウイグル族が「中国の平等な国民」として自由で平和に生活することが重要だと述べた。一方で中国の主権と領土の一体性を尊重する考えも伝えた。
トルコには亡命ウイグル族が多く住む。中国の王毅国務委員兼外相が3月にトルコを訪れた際、最大都市イスタンブールでは抗議デモが起きた。
中国側によると、エルドアン氏は電話会談で、中国のテロリズムとの戦いを支持し、いかなる人もトルコで中国の主権を脅かす分裂活動に従事することは許さないと述べたという。(共同)