連邦議会議事堂周辺のフェンス、襲撃事件から6カ月ぶりに撤去完了

【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ前大統領の支持勢力が1月に首都ワシントンの連邦議会議事堂を襲撃した事件を受けて議事堂周辺に張り巡らされていた侵入防止用の鉄製フェンスの撤去作業が11日に完了した。ワシントンの警察当局が明らかにした。

フェンスは高さ約2・4メートル。襲撃事件を起こした勢力からの脅威レベルが最近になって低下したことや、首都警察の緊急対応能力が向上したことから、9日から撤去作業を開始した。

1月6日の襲撃事件では、バイデン大統領が勝利した昨年の大統領選の選挙結果に反発したトランプ氏の支持勢力が議事堂に乱入し、警官1人を含む5人が死亡。事件に加担した535人以上が起訴された。

事件を受け、議事堂周辺ではフェンス設置に加え、5月下旬まで最大2万6千人規模の州兵部隊が警備に当たっていた。

一方、「大統領選の本当の勝者はトランプ氏だ」と今なお信じ込んでいる一部の過激な支持勢力の間では、8月に再び議会議事堂を襲撃してトランプ氏を新大統領に擁立することを呼びかける動きが表面化しており、治安当局が警戒を強めている。