モルドバで前倒し議会選、親欧米派勝利 対露関係は緊張へ

【モスクワ=小野田雄一】東欧の旧ソ連構成国、モルドバで11日、前倒し議会選が行われた。開票率95%の時点で、親欧米派のマイア・サンドゥ大統領の与党「行動と連帯」が47%の支持を集め、第1党の座を確実にした。これまで同国議会で多数派を占めてきた親露派のドドン前大統領の支持勢力は30%にとどまっている。イタル・タス通信が伝えた。

サンドゥ氏は、汚職の撲滅や、言語や文化を共有する隣国ルーマニアとの接近を掲げて支持を拡大。議会選での勝利を受け、今後、欧州との統合路線を加速させる見通しだ。一方、ロシア系住民が実効支配するモルドバ国内の親露分離派地域「沿ドニエストル」に駐留するロシア軍の扱いなどをめぐり、サンドゥ氏とロシアの見解は対立しており、ロシアとの関係に緊張が強まる可能性もある。

サンドゥ氏は昨年11月の大統領選でドドン氏に勝利し、12月に大統領に就任。しかし、ドドン氏の支持勢力がサンドゥ氏の組閣案を否決するなど抵抗し、政権運営に支障が出ていた。サンドゥ氏は憲法裁判所に議会解散と前倒し議会選の実施を請求し、4月に承認されていた。