高齢独居率トップの東京・豊島区、熱中症対策本腰 - 産経ニュース

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高齢独居率トップの東京・豊島区、熱中症対策本腰

熱中症対策のために豊島区が設置した「暑さ指数」を表示するタブレット端末=7日、同区の区民ひろば池袋本町(内田優作撮影)
熱中症対策のために豊島区が設置した「暑さ指数」を表示するタブレット端末=7日、同区の区民ひろば池袋本町(内田優作撮影)

東京都豊島区が高齢者の熱中症対策に本腰を入れている。75歳以上の人口に占める独り暮らしの割合が37%(平成27年度国勢調査)と全国の区市で最も高い。今月から区内各地に計器メーカー「タニタ」(板橋区)の「熱中症計」を設置し、発症リスクを表示して注意を促しているほか、啓発セミナーの開催なども予定している。

豊島区は6月、タニタと熱中症対策に向けて連携を図る協定を締結した。大きな柱がタニタの開発した熱中症計の活用。今月から区役所や高齢者が集まることが多い交流施設など14カ所に計器を設置する。建物の屋上などに置かれ、近くのタブレット端末の画面には、気温や湿度などを基に割り出した独自の指標「暑さ指数」が表示される。暑さ指数の高さに合わせて「危険」「警戒」「ほぼ安全」など5段階で注意を促す。

高齢者は暑さを感じづらく、エアコンの利用を控えることなどが多いため、熱中症を発症しやすい。周囲で異変に気が付く人がいない独り暮らしの場合は、重篤な症状につながるリスクもあり、高齢者の独り暮らしが多い豊島区では、効果的な対策が求められていた。

豊島区は来年以降の熱中症対策に活用するため、熱中症計が測定したデータを収集、分析し、地域ごとの暑さの傾向を探る。また、高齢者世帯への訪問活動にデータを活用することを検討している。ほかにも、介護予防施設などでタニタの管理栄養士らによる熱中症予防のセミナーを開き、高齢者への啓発を図りたい考えだ。

高野之夫区長は「独り暮らしの高齢者が日本一多い豊島区にとって、熱中症対策は大きな課題。データ収集と分析に取り組み、啓発を進めていきたい」と話している。