中朝首脳、関係強化確認 友好条約60年で祝電交換

朝鮮労働党本部を訪れた中国の習近平氏(手前左)と握手する北朝鮮の金正恩氏=2019年6月、平壌(朝鮮中央通信=共同)
朝鮮労働党本部を訪れた中国の習近平氏(手前左)と握手する北朝鮮の金正恩氏=2019年6月、平壌(朝鮮中央通信=共同)

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と中国の習近平国家主席は11日、中朝友好協力相互援助条約の締結60周年に当たり祝電を交換し、「血で結ばれた友好」を確認、一層の関係強化に向けた意欲を表明した。

両国は朝鮮戦争(1950~53年)で共に米国と戦った。61年に締結された条約は、一方が他国から武力攻撃を受けて戦争状態に陥った場合、他方が軍事上などの援助を与えると定めている。金氏は条約について、米国を念頭に「敵対勢力の挑戦と妨害策動がより悪辣(あくらつ)になっている今日、アジアと世界の平和と安定を保障する上で強い生命力を発揮している」と強調。昨今の「多岐多端な国際情勢」の中でも中朝友好は政治、経済、軍事、文化など各分野で発展していると主張した。習氏も、条約が両国の長期的な友好協力を進める重要な政治、法律的基礎となったと評価した。(共同)

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