中朝首脳が友好条約60年で祝電交換、内容公開

錦繡山迎賓館の庭園を散策しながら話をする北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(手前左、当時)と中国の習近平国家主席(同右)ら=2019年6月、平壌(朝鮮中央通信=共同)
錦繡山迎賓館の庭園を散策しながら話をする北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(手前左、当時)と中国の習近平国家主席(同右)ら=2019年6月、平壌(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄、丹東(中国遼寧省)=三塚聖平】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は、中朝友好協力相互援助条約締結から60年を迎えた11日に祝電を交換し、両国関係を一層強化させる意欲を表明した。北朝鮮の朝鮮中央通信が祝電を公開した。条約は一方が外国から攻撃された際の軍事上の援助について定めている。

金氏は条約について米国などを念頭に「敵対勢力の挑戦と妨害がより悪辣(あくらつ)になっている今日、両国の社会主義偉業を守り、アジアと世界の平和と安定を保障する上で強い活力を発揮している」と評価。中朝の協力関係を発展させていくことは「わが党と政府の確固不動の立場だ」と強調した。

中国外務省も同日、祝電の内容を公開。習氏は、同条約の意義について「両党、両国民の兄弟のような伝統的な友好を強め、各自の社会主義事業の発展を促進し、地域や世界の平和と安定を守った」と強調した。

習氏は、世界で「100年ぶりの大変化」が起きる中、金氏と戦略的な意思疎通を強化し、中朝の協力関係を新たな段階へ導くことで「両国の人民に、より大きな幸福をもたらす用意がある」と意欲を示した。北朝鮮による経済発展の取り組みを「断固支持する」と表明。7月に迎えた中国共産党創建100年にも触れ、中朝が「盛大に祝賀した」と強調した。

中国は「対中包囲網」の形成を進めるバイデン米政権をにらんで、北朝鮮との関係強化を積極的にアピールしている。