「国産材に好機」ウッドショック、業界の期待と冷静(1/2ページ) - 産経ニュース

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「国産材に好機」ウッドショック、業界の期待と冷静

丸太(手前)と加工後の木材(奥)=長野県木島平村の瑞穂木材(原田成樹撮影)
丸太(手前)と加工後の木材(奥)=長野県木島平村の瑞穂木材(原田成樹撮影)

ウッドショックを林業復活の契機に-。今春から顕著になっている国産木材の高騰を林業復活のチャンスにしようとする機運が、伐採、流通、製材の全セクションで高まっていることが、林野庁中部森林管理局(長野市)が業者を対象に行ったヒアリングで明らかになった。

ウッドショックは、新型コロナウイルス禍に伴うテレワークの拡大や低金利政策を背景に米国や中国で住宅着工が増えたことに加え、木材を運ぶ海運の需給逼迫(ひっぱく)で輸出入が難しくなったことに伴う世界的な木材価格の高騰と品薄をいう。国内でも住宅業界では工期の遅れ、コストアップなどが問題となっている。

長野など4県の国有林を管理する同局は、年間伐採計画を維持しながらも、伐採発注の前倒しを行い、林業関係者が作業計画に余裕をもって国産木材を供給できるよう努めている。

各方面で歓迎の声

同局は、国有林材の供給調整検討委員会を四半期ごとに実施している。今年度に入って実施した業界各社や団体への調査で、ウッドショックを反転チャンスととらえる声があった一方で、迅速対応の難しさなどの声が集まった。

ウッドショックに期待する声としては次のようなものがあった。森林組合など林業事業体は「木材価格の高騰が会社の販路にも好影響をもたらしてくれればと期待している」。木材市場など流通業者は「国産材の需要高、価格上昇は健全な林業経営につながり継続を期待している」。木材加工など需要者は「今までが安すぎた。山元に還元できる価格とならなければならない。外材から国産材へ転換し国産材を使う、このために価格修正がなされていくことは良いことではないか」。