【ソウルからヨボセヨ】勇気と希望の五輪に

8日、ソウルで開かれた東京五輪の韓国選手団結団式(共同)
8日、ソウルで開かれた東京五輪の韓国選手団結団式(共同)

東京五輪に出場する韓国選手団の結団式が8日、行われた。選手・役員で総数354人だがコロナ禍のため式には一部だけが出席した。金富謙(キム・ブギョム)首相の激励や選手の決意表明などはいずれも「コロナに疲れた国民に大きな勇気と希望を与えてくれるものと信じる」「コロナに疲れた国民に元気をもたらしたい」…とコロナ下での参加の意義を強調していた。

おそらく各国の選手団も同じ気持ちだろう。日本では開催反対派がいまなお「開催の意味が不明」などといって非難しているが、参加選手たちはその〝歴史的意味〟をしっかり認識して「ガンバル!」といってくれているのだ。

韓国の東京五輪参加については、反日団体や政治家たちが領土問題を持ち出してボイコット論を主張していた。国際オリンピック委員会(IOC)は五輪がらみの日本の地図に問題はないと判定しているのに、その国際的判断を無視しまたダダをこねたのだ。

何でも日本を非難し日本に威張ってみせればそれが愛国者の証明になるという相変わらずの風景だが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はその〝積弊〟を脱し(?)、東京五輪開会式に出席するという。2018年の平昌五輪には当時の安倍晋三首相が来たのだから、これは不思議ではない。ごく自然であり歓迎すべきである。(黒田勝弘)