不適切な盛り土、許可不要な面積で届け出 直後拡大

静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点付近=10日午前9時56分
静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点付近=10日午前9時56分

静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、起点の土地に不適切な盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)が、許可を必要としない約0・9ヘクタールの面積で造成計画を届け出ていたことが10日、静岡県への取材で分かった。熱海市が届け出を受理した直後、同社は土地を許可が必要な1ヘクタール超に拡大し、その後、盛り土に産業廃棄物をまぜるなどの不適切な行為も繰り返した。県は、当初から届け出より広い面積に盛り土をしようとした疑いがあるとみて、詳しい経緯を調べる。

静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点付近。奥はメガソーラー=10日午前10時
静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点付近。奥はメガソーラー=10日午前10時

森林法は、造成面積が1ヘクタールを超える場合は都道府県知事の許可を得なければならないと規定している。一方、対象の土地が1ヘクタール以下の場合は市町村への届け出で済み、許可を得る必要はない。県などによると、不動産管理会社は07年3月に市へ届け出て翌月受理された。

発生から1週間となった静岡県熱海市伊豆山の土石流災害現場。警察や消防などによる捜索活動が続いている=10日午前9時37分
発生から1週間となった静岡県熱海市伊豆山の土石流災害現場。警察や消防などによる捜索活動が続いている=10日午前9時37分
静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点から住宅地までの様子(右、10日午前)と2019年6月の同地点
静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の起点から住宅地までの様子(右、10日午前)と2019年6月の同地点