梅雨終盤に多い線状降水帯、高い災害リスク - 産経ニュース

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梅雨終盤に多い線状降水帯、高い災害リスク

活発な梅雨前線の影響で10日は九州を中心に猛烈な雨が降った。気象庁は鹿児島、宮崎、熊本3県の一部地域に今年全国で初となる大雨特別警報を発表し、土砂災害の発生に最大級の警戒を呼びかけた。鹿児島県薩摩地方では積乱雲が連続発生することで同じ場所に雨が降り続ける「線状降水帯」が形成された。九州を含む西日本から東日本を中心に11日にかけて局地的豪雨の恐れがあり、気象庁は引き続き土砂災害に厳重な警戒を呼び掛けている。

線状降水帯の形成は記録的大雨となった島根、鳥取両県に続く。梅雨時期の終盤は前線が停滞する影響で雨雲が大きく発達し、線状降水帯ができる可能性が高まる。

日本では例年、梅雨が終わりに近づく6月下旬から7月上旬はオホーツク海高気圧と太平洋高気圧の勢力が拮抗(きっこう)し、前線が停滞しやすくなる。ここに南から大量の水蒸気を含んだ暖かい空気が流れ込み、前線付近で雨雲が発達する。

特に梅雨末期は気温が高くなり、空気に含まれる水蒸気量が増えることで積乱雲が発生しやすい。上空に一定方向の風が吹くと積乱雲が連続的につながり、線状降水帯が形成される。

線状降水帯ができると激しい雨が降り続き、土砂災害や低地の浸水・洪水などの災害リスクが高まる。降水域の長さは50~300キロ、幅は20~50キロ程度とされ、平成29年の九州北部豪雨や、九州を中心に広い範囲に被害をもたらした昨年の豪雨なども線状降水帯が要因となっている。

線状降水帯は予測が難しく、気象庁は正式な気象情報として発表していなかった。だが近年の豪雨災害を受け、線状降水帯による大雨が確認された場合、「顕著な大雨に関する情報」を出し、厳重な警戒や安全の確保を呼びかける運用を今年6月から始めた。

同庁担当者は「『線状降水帯』というキーワードから警戒心を高めてもらいたい」としている。