元警視に懲役3年求刑 介護の叔母殺人未遂、横浜

横浜地裁=横浜市中区(高橋天地撮影)
横浜地裁=横浜市中区(高橋天地撮影)

昨年8月、横浜市緑区の自宅で介護していた高齢の叔母の首を絞めて殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた元神奈川県警警視の無職、志田勇太郎被告(66)の裁判員裁判論告求刑公判が8日、横浜地裁(奥山豪裁判長)で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。判決は12日。

検察側は、首を絞めるために電気コードを用意するなど、一定の計画性があったと指摘。介護の悩みを周囲に相談できたにもかかわらず「問題を抱え込み、衝動的に犯行に及んだのは非難されるべきだ」と主張した。

起訴状によると、昨年8月16日、自宅で当時102歳の叔母の首を電気コードで絞め、殺害しようとした、としている。

志田被告は起訴内容を認めている。弁護側は被告が叔母を引き取る前から鬱病を患っており、事件当時は心神耗弱状態だったとして、執行猶予を求めた。

横浜地検は被告の刑事責任能力を調べるため、昨年8月から今年1月まで鑑定留置していた。

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