--月内にも経済対策の策定を指示するか。
首相「まずは新型コロナの影響を受けている方をしっかりお支えするというのが最優先だと思っています。資金繰りの支援だとか、雇用調整助成金による人件費の支援、飲食店への協力金。そうしたことは早急にやっていきたいと思います。日本経済で申し上げれば、昨年度の税収が先日発表されましたが、最も高い水準になっています。さらに今年度の成長率は3・7%になる。こうした試算が示されており、今年度中に、GDP(国内総生産)でコロナ前の水準を上回る見通しになるだろうという見通しもあります。さらに、ワクチン接種を加速させることによって、経済にも大きな良い影響が出るというふうに思ってます」
首相「こうした中で、新型コロナが国民の皆さんの日常の生活に影響することに十分目配りをしながら、当然、強い経済というものを私どもは大きな目標に掲げてますから。そうした強い経済を作り、成長できるような、この国にしたいというふうに思ってます。いずれにしろ、経済の状況を見ながら、臨機応変に、そこはしっかり対応するという、まぁ、そういう中で、常にこの経済対策は頭の中に入れながら取り組んでおります」
--次の衆院選までに内閣改造を行うか
首相「党内にいろんな声があるということは私自身も承知しています。そういう中で、私、常に最優先ということを申し上げているのはコロナ。コロナ対策を最優先に私自身は取り組んでいきたいと思っています。それと同時に、私自身の(自民党)総裁としての任期。さらにまた政治家としての衆議院の任期。そうしたことも当然間近に来るわけですから、そうした全体を考えながら、政策としてさまざまなことを巡らしながら、取り組んでいきたいというふうに思っております」
--今月6日から新たな水際対策を決めた。東京五輪で訪日するVIP関係者も適用するか。VIPは海外から何カ国来るか。
首相「まず海外から日本に来る選手や大会関係者については、入国前に2回、入国時に検査を行い、入国後3日間は毎日検査を実施。選手はその後も毎日検査を実施することになってます。さらにデルタ株などの流行を受けて、インドネシアなどからの一般の入国者に対しては今言われましたように、水際対策が強化されています。こうしたことを踏まえ、これらの国からの選手ならびに関係者は入国前7日間、および入国後3日間は毎日検査を行い、チーム以外の方と接触を行わないというルールが新たに同じように導入されました」
首相「こうした厳しい措置を取っていることを前提に、五輪関係者の方には、一般の入国者とは別のルールを適用しております。引き続き、安全安心の大会を実現できるよう、水際対策をしっかりやっていきたい。このように思います」
--韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪日する意向と一部で報道されている。日韓首脳会談を行いたいか
首相「まず、開会式への韓国からの出席者についてはまだ決定していない。こういうふうに承知しています。その上で申し上げれば、現在の日韓関係というのは、まさに旧朝鮮半島出身の労働者問題あるいは慰安婦問題などによって、非常に厳しい状況にあるというふうに思っています。日韓両国のこうした懸案を解決するためには、やはり韓国が責任を持って対応していく。このことが重要だと思います。引き続き、韓国側に適切な対応を強く求めていくという立場に変わりはありません。ただ、その上で訪日される場合は、外交上、丁寧に対応するということは、ここは当然のことだというふうに認識をしています」