インドネシアでデルタ株猛威 邦人12人死亡

インドネシア・メダンの病院で中国製ワクチンの接種を受ける女性(手前左)=6月18日(AP)
インドネシア・メダンの病院で中国製ワクチンの接種を受ける女性(手前左)=6月18日(AP)

【シンガポール=森浩】インドネシアで感染力の強い新型コロナウイルスのインド由来の変異株「デルタ株」が急拡大し、首都ジャカルタがあるジャワ島を中心に医療崩壊の懸念が高まっている。在インドネシア日本大使館によると、在留邦人もこれまでに約300人が感染し、12人が死亡。大使館は感染状況がさらに悪化する可能性もあるとして注意を呼び掛けている。

インドネシア政府が7日に公表した1日当たりの新規感染者は3万4379人、死者は1040人で、いずれも過去最多を記録。累計感染者は230万人を超えた。ジャカルタでは病床の使用率が90%を超える病院も相次いでおり、医療物資の不足も深刻だ。政府は国民へのワクチン接種を急ぎたい考えだが、接種を完了したのは人口の5%程度にとどまる。

政府は医療用酸素などの支援を受けるため、シンガポールや中国と交渉を始めた。6日からは海外からの流入を防ごうと、外国人が入国する際、ワクチン接種完了が確認できる証明書の提示を義務付けた。

日本大使館によると、邦人の感染者はさらに多い可能性があるという。日系企業には駐在員を退避させる動きも広がっている。