赤の広場で

コロナ苦難は続く

新型コロナウイルスの第3波に襲われているロシアでは、連日2万人を超す新規感染者が発生し、1日当たりの死者数も過去最多を更新する日々が続いている。首都モスクワの日本人社会にも感染者が相次ぎ、ロシア製ワクチン「スプートニクV」を接種した筆者も安心できない状況だ。

こうした中、モスクワ市は6月末から飲食店への入店をワクチン接種者や感染からの回復者らに制限。該当する市民は専用サイトで、当局の個人情報データベースを基に発行されるQRコードを取得して飲食店を利用するのだが、そこで混乱が起きている。

まず、コロナ感染後、病院に行かず自然治癒した市民はデータベースに記録が残らず、QRコードを取得できない。次に外国人は当局のデータベースに自身の情報をひも付けする手続きが必要だ。さらに専用サイトには「露国民用」と「外国人用」の2つのページがあるが、筆者の知る限り、外国人でも「露国民用」のページからしかQRコードを取得できていない。

筆者も悪戦苦闘の末、先日ようやくQRコードの取得に成功した。しかし日本はスプートニクVを承認しておらず、今後、日本でもいわゆる「ワクチンパスポート」が導入された場合、自分がどのような立場に置かれるのかなど不安は尽きない。(小野田雄一)