菅首相記者会見詳報

(3)ワクチン「7月には4割接種を目指したい」

東京都へ4度目の緊急事態宣言の発令を決定し会見で国民へさらなる協力を求める菅義偉首相=8日午後、首相官邸(春名中撮影)
東京都へ4度目の緊急事態宣言の発令を決定し会見で国民へさらなる協力を求める菅義偉首相=8日午後、首相官邸(春名中撮影)

=(2)から続く

--東京は4回目の緊急事態宣言だが、いつまでこんな生活が続くのか。政府のこの間の対策は感染拡大の甘さからタイミングが遅く、不十分だったのではないか。自らの責任は。今回が最後の宣言になるか

首相「まず、今年に入って2度の緊急事態宣言をお願いをしておりますが、毎回感染者数や、病床の状況、ここについて判断を行い、飲食を中心にできる限り的を絞って早期に感染をピークアウトさせる。そのために取り組んできました。その中で国民の皆さんや事業者の方々には大変ご迷惑をおかけし、また、ご協力をたまわっておりますことに感謝を申し上げます。こうした一進一退の状況から脱して、感染対策の決め手となるのがワクチンだと思っています。7月末までには希望する65歳以上の高齢者の皆さんに2回接種、全国で終えられる。その予定であります」

首相「またこれ世界を見てみましても、世界は日本よりもはるかに厳しいロックダウン(都市封鎖)を行い、そして外出禁止、罰金、そうした厳しい状況にあっても何回となく同じことを繰り返してきていることも事実ではないでしょうか。まさにそういう意味で、ワクチンを接種することによってかつての日常を取り戻すことができるというふうに思っています」

首相「高齢者の感染や重症者が少ない、こうしたことは明らかに高齢者の皆さんに接種を始めてますから、そこは大きく変わっていることだというふうに思っています。また、東京から全国に飛び火をすることがないように、大変心苦しい判断でありましたけれども、今回緊急事態宣言を発出をさせていただきました。こうしてワクチン接種が進み、効果があらわれるまで全国的な感染爆発を防ぐための措置として、ご理解をいただきたいというふうに思います。諸外国の例を見ても、全人口の約4割に1回接種が開始したあたりから、まさにこの感染者というのは減少傾向になっているということが明確になってます。こうした日常を取り戻すためには、1日も早く、この4割に到達することも大事だというふうに思います。7月中にはぜひそこを目指していきたい、こういうふうに思ってます」

首相「あの、常に私自身は、今まで感染対策行ってきましたけど、ワクチンというのは今回初めてです。世界はこのワクチンによって、かつての日常を取り戻している国が出始めてます。ですから、ワクチン接種を最優先で行っているところであります。そのことによって大きく変わるだろうと、そこは強い信念を持って今やってます」

政府新型コロナ感染症対策分科会・尾身茂会長「せっかくですので、首相からご指名がありましたので。私は今回、国がですね、東京に対して緊急事態宣言を発出するという諮問をわれわれの専門家の方に出されたわけですけど、私たちはこれに賛同いたしました。その理由は、大きく分けて私は背景といいますか4つあったと思います。1つ目はですね、これからのこの7月8月、この1、2カ月ですね。というのは私は今まで1年半以上にわたって行ったわれわれのコロナ対策、取り組みの中で、最も重要な山場の一つだと思います。それが1つですね」

「それから、もう首相もおっしゃったように、今、感染性の強いと思われるデルタ株の置き換わりがもう着実に進んでいるということがあります。それから、ワクチンがもう非常に効果を高齢者を中心に出てきておりますけども、一つだけわれわれの懸念、今なぜ緊急事態宣言を発出するのがいいかと思った一つの大きな理由はですね。実は高齢者の重症化というのは比較的今、ワクチンのおかげで少し抑えられていますが、実はこれ、おそらくデルタ株の影響だと思いますが、40代、50代の比較的若い年齢層の重症化、それから入院する。実際に人工呼吸器を使うような人が今までの第3波、第4波に見られなかったことがあります」 「したがって今回はですね、首相がおっしゃってたように、多分私はこれを、最後のということに期待します。これから何があるかわかりませんけど、ワクチンがだんだん進んでいますので、その前にこの1、2カ月の間に何としてもこの40代、50代のこれがかなりスピードが高いというふうに入院患者数、重症者数が増えてますので。この期間に何とかして、これが感染がさらに拡大して医療の逼迫。このまま放っておくと、そうなる蓋然性がかなり高いとわれわれ判断してます。そういう意味で今回、国の方がこういう判断をしていただいたことに対して、今日もですね、それについては全員一致で合意したということだと思います」

=(4)に続く

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