熱海土石流 「ゆっくり疲れ取りたい」 市内施設が無料で浴場開放

静岡県熱海市の温泉施設「マリンスパあたみ」が被災者に開放する大浴場。熱海の海を一望することが可能だ=7日午前9時47分、静岡県熱海市和田浜南町(根本和哉撮影)
静岡県熱海市の温泉施設「マリンスパあたみ」が被災者に開放する大浴場。熱海の海を一望することが可能だ=7日午前9時47分、静岡県熱海市和田浜南町(根本和哉撮影)

大規模な土石流に襲われた静岡県熱海市伊豆山(いずさん)では、7日で発生から5日目となり、避難者らの疲労が色濃くなってきた。市内の温泉施設が同日、大浴場を無料で開放。施設側は「少しでも癒しになれば」と話す。

施設は同市和田浜南町の温泉施設「マリンスパあたみ」。2階にある大浴場を開放し、広大な相模湾を眺めながら、ゆっくりと温泉につかることができる。

市内では、土石流の直撃を受けた伊豆山地区を中心に、発生した3日から今も一部世帯で断水が続く。マリンスパは、市から要請を受けて無料開放を決定。住民らのほか、捜索活動に当たる警察、自衛隊、消防関係者の利用も歓迎する。

住民らからは、不便な暮らしに疲れも見え始める。

伊豆山地区に住む男性(65)は、自宅が土石流によって流され、自らが経営する飲食店に避難した。風呂がないためマリンスパを訪れ、「今までこんなことは経験したことがなく、疲れがたまっていた。ゆっくり疲れを取りたい」とほっとした様子だった。

同施設の滝口修さん(46)は「突然のことで動揺されている方も多いと思う」と被災者の気持ちをおもんぱかり、「市内の温泉施設として、少しでも癒しになれば」と話した。

開放は当面続ける予定で、利用時間は午前10時から午後7時まで(水曜日は午後9時まで)。