ロシアがエストニア領事を一時拘束 対欧米圧力の一環か

ロシア国旗(ロイター)
ロシア国旗(ロイター)

【モスクワ=小野田雄一】ロシア連邦保安局(FSB)は6日、ロシアの機密資料を取得しようとしたとして、第2の都市サンクトペテルブルクにあるエストニア総領事館のラッテ領事を拘束したと発表した。エストニア外務省は「根拠がなく、違法な拘束だ」と反発した。インタファクス通信などが伝えた。

ロシアと欧州の間では最近、ロシアが欧米側外交官への圧力を強める一方、イタリアやチェコ、ブルガリアなどが露外交官による違法活動を非難するなど、外交的対立が深まっている。今回の拘束もロシアによる欧米側への外交圧力の一環である可能性がある。

同通信によると、ラッテ氏は同日、サンクトペテルブルク工科大学での会合に出席し、露国民から機密資料を受け取ったとして拘束された。エストニア外務省は、ラッテ氏は1時間半後に解放されたとし、「ロシアが隣国との友好関係に関心がないことを示す新たな一例だ」と非難した。

ラッテ氏は今後、ロシアから国外退去を命じられる見通し。エストニアも報復措置を取る可能性が高い。

ロシアは4月、同様の容疑でウクライナ領事を一時的に拘束した後、国外追放処分としたほか、米国が4月に発動した新たな対露制裁の報復として米外交官10人も国外追放した。2月にも無許可の反プーチン政権デモに参加したとして、在露大使館などに勤務するドイツとポーランド、スウェーデンの3カ国の外交官を国外追放としていた。