【パリ=三井美奈】フランス大統領府は5日、フランス、ドイツ、中国の3首脳がオンライン会談したと発表した。仏独両国には、米国とは一線を画した欧州連合(EU)独自の対中外交を示す狙いがある。
仏大統領府の声明によると、3首脳は、地球温暖化対策、新型コロナウイルスワクチンのアフリカへの分配、さらにイラン、ミャンマー情勢について話し合った。そのうえで、独仏首脳は、EUと中国が昨年末に結んだ投資協定を踏まえ、中国が欧州企業の市場参入に道を開くよう期待を示した。
中国の人権問題をめぐっては、独仏首脳は懸念を示し、新疆ウイグル自治区の強制労働問題で習主席に改善を要求した。